第1種電気工事士

第1種電気工事士

分散型発電

半導体のPN接合面に太陽光を当てて起電力を得る発電システムが太陽光発電です。発電されるのは直流のため、インバータを組み込んだパワーコンディショナで交流に変えて利用します。また、パワーコンディショナには、使用電力が太陽光発電だけでは不足するときに一般送配電事業者の電力で補い、逆に太陽光発電で余った分を配電網側に供給するための系統連系装置が搭載されています。
第1種電気工事士

ディーゼル発電とガスタービン発電

ディーゼルエンジンで発電機を回すのがディーゼル発電です。施設が容易で、商用電源の予備電源として用いられます。動作は、吸気、圧縮、燃焼、排気の4工程を繰り返すので4サイクルエンジンを呼ばれます。4工程の間に、回転軸を2回転させます。ピストンの往復運動を回転に変えるので、トルクや回転速度に脈が生まれてしまうため、回転を一定にならすフライホイールが必要になります。自然発火させるので、点火プラグが不要です。
第1種電気工事士

汽力発電

蒸気の圧力でタービン(羽車)を回転させ、発電機を回すのが汽力発電です。蒸気をつくるために石油や天然ガスを燃やすのが火力発電所、ウラン原子の核分裂を利用するのが原子力発電です。
第1種電気工事士

水力発電

水力発電は、発電所の構造の違いからダム式と水路式の2種類に分類されます。第1種電気工事士の試験には主にダム式発電所の取水口から放水路までの水の経路を問う問題が出題されるので、しっかり頭に入れておく必要があります。
第1種電気工事士

検査用機材

電器工作物の検査に使用する計器を覚えましょう。
第1種電気工事士

検査作業の留意点

高圧設備の検査時には、感電などの事故に注意して、以下のようなに作業を進めます。 ①絶縁用保護具(高圧手袋など)を着用する ②作業責任者の監視のもとで作業する ③停電作業後、検電器で電路の無電圧を確認する ④短絡接地器具の取り付けは、接地側金具を先に接続してから電路側金具を接続する ⑤短絡接地器具の取り外しは、電路側金具から先に行う
第1種電気工事士

保護継電器の試験

過電流継電器の特性は、電流が整定値以上になると動作する定限時特性と、電流の大きさに反比例して動作時間が変化する半限時特性がありますが、試験では定限時特性に関して覚えます。 過電流継電器の主な試験項目は、動作電流特性試験と限時動作時間特性試験です。どちらの試験も、継電器が作動して遮断器が遮断動作を完了するまでの電気的特性を測定します。
第1種電気工事士

絶縁劣化の診断

高圧ケーブルの絶縁劣化を調べる一般的な方法が、直流漏れ電流測定法です。直流高電圧発生装置で導体と金属遮へい層間に印加して、漏れ電流の時間変化を記録して絶縁状態を確認します。
第1種電気工事士

絶縁耐力試験

高圧の電路および機械器具の絶縁性能を検査する場合には、最大使用電圧の1.5倍の交流電圧を連続して流して10分間印加して、絶縁破壊を起こさないかを試験する、絶縁耐力試験を実施します。絶縁耐力試験については毎年のように出題されているのでしっかり覚えましょう。
第1種電気工事士

低圧電路(電線路)の絶縁測定

「低圧電線路」とは、一般的には一般送配電事業者から需要設備に低圧で電気を引き込む電路のことを言い、その電線相互間および電路と大地間の絶縁性能は、使用電圧時の漏えい電流が、電線1条あたり電線路の最大供給電流の2000分の1を超えないようにしなければならないと、規定されています。この規定は、受電点以降の引き込み配線や、高圧受電設備の低圧変圧器の二次側低圧幹線についても対象となり、需要家が遵守しなければなりません。