2021-08

第1種電気工事士

絶縁劣化の診断

高圧ケーブルの絶縁劣化を調べる一般的な方法が、直流漏れ電流測定法です。直流高電圧発生装置で導体と金属遮へい層間に印加して、漏れ電流の時間変化を記録して絶縁状態を確認します。
資産運用公開

資産運用公開(2021年8月27日現在)

資産運用公開(2021年8月27日現在)
第1種電気工事士

絶縁耐力試験

高圧の電路および機械器具の絶縁性能を検査する場合には、最大使用電圧の1.5倍の交流電圧を連続して流して10分間印加して、絶縁破壊を起こさないかを試験する、絶縁耐力試験を実施します。絶縁耐力試験については毎年のように出題されているのでしっかり覚えましょう。
第1種電気工事士

低圧電路(電線路)の絶縁測定

「低圧電線路」とは、一般的には一般送配電事業者から需要設備に低圧で電気を引き込む電路のことを言い、その電線相互間および電路と大地間の絶縁性能は、使用電圧時の漏えい電流が、電線1条あたり電線路の最大供給電流の2000分の1を超えないようにしなければならないと、規定されています。この規定は、受電点以降の引き込み配線や、高圧受電設備の低圧変圧器の二次側低圧幹線についても対象となり、需要家が遵守しなければなりません。
第1種電気工事士

高圧受電設備の検査手順と接地抵抗の測定

自家用電気工作物が新設されたり、変更された場合には、電線路維持運用者(一般送配電事業者)はその電気工作物が電気設備の技術基準に適合していることを検査しなくてはいけません。 低圧屋内配線工事の検査と高圧受電設備の検査とでは検査の内容が異なります。試験では高圧受電設備の新設・増設に伴う竣工検査の内容が主に問われますので手順を覚えておきましょう。なお、絶縁耐力試験は、電路に高圧をかけて絶縁破壊を起こさないかを試すものですから、定期検査では行いません。また、変圧器の絶縁油の劣化を調べる試験は、新設・増設時の竣工検査では省かれます。
第1種電気工事士

単相・三相電力の測定法

電力計は、電流力計形計器の構造図でわかるとおり、電圧コイル(可動コイル)と電流コイル(固定コイル)で構成されています。電圧・電流を測定するときに、電圧計は負荷に並列に、電流計は負荷に直列に接続するのと同じで、電力計の接続も、電圧コイルを負荷に並列に、電流コイルを負荷に直列に接続します。
第1種電気工事士

電気計器の種類と用途

測定用計器は、動作原理と使用時の置き方によって記号が定められています。高圧受電設備に使われている計器の種類と測定用途を覚えましょう。
第1種電気工事士

過電流遮断器と保護協調

需要家側で発生した事故が電気事業者の系統設備に及ばないように、そして事故時の停電が拡大しないようにとる対策が保護協調です。
第1種電気工事士

三相短絡電流と遮断容量

電路が短絡(ショート)すると、ほかの事故とは比べものにならないほどの大きな短絡電流が流れます。高圧受電設備には、短絡電流を遮断するために高圧交流遮断器(CB)あるいは高圧限流ヒューズ(PF)を設置しますが、それらは短絡電流を確実に遮断できる余裕のある機器を選ばなければなりません。高圧遮断器の定格遮断容量を決めるためには、まず短絡電流の算出が必要になります。そして定格遮断容量が短絡容量よりも大きいものを選定し、短絡電流を確実に遮断するように整定します。
第1種電気工事士

変圧器の損失と最大効率

変圧器に与えられた電力がそのままロスなく負荷に供給できれば理想的ですが、実際には変圧器の内部で若干の電力損失が生じます。その電力損失の原因は、負荷を接続していなくても生じる損失と、負荷に電流が流れたときに発生する損失の2つに大きく分けられます。前者を無負荷損、後者を負荷損と呼びます。