高圧引込線の施工方法

高圧地中引込線の施工方法 第1種電気工事士

今回は高圧引込線の施工方法について学習します。

高圧架空引込線の施工方法

高圧架空引込みと高圧架空引込み電線路の施工方法

引込み柱で受電して、そのまま架空電線で建物や高圧受電設備に引込む場合には、絶縁電線の場合はがいし引き工事で、ケーブルを使う場合はちょう架用線(メッセンジャワイヤ)にハンガーで施設します。

高圧架空引込線の構造物などとの隔離距離

高圧架空引込線(高圧架空電線)の構造物などとの離隔距離は、それぞれ定められています。



・上部造営材の上方・・・高圧絶縁電線2m以上 高圧ケーブル1m以上

・人が建造物の外へ手を伸ばす、または身を乗り出すことなどができない部分・・・高圧絶縁電線0.8m以上 高圧ケーブル0.4m以上

・その他・・・高圧絶縁電線1.2m以上 高圧ケーブル0.4m以上

同一の電柱に他の電線を併架あるいは共架する場合

同一の電柱に低圧架空電線を併架あるいは弱電流電線を共架する場合は、必ず定められた以上の離隔距離を保って支持しなければいけません。

※併架とは、同一支持物に他の架空電線を架線すること

※共架とは、同一支持物に弱電流電線などを架線すること

離隔距離

高圧地中引込線の施工方法

高圧地中引込み電線路の施工方法

受電点から引込線を地中に埋設して引込む場合は、ケーブル工事になります。管路式直接埋設式そして暗きょ式の3つの施設法があり、車両その他の重量物の圧力に耐えられるようそれぞれ施設の深さや構造が規定されています。また、引込み柱根元のケーブル引き下げ部分は、地上2m以上、地下2m以上の範囲を防護管(鋼管)で覆って防護します。

高圧地中引込線の施工方法

高圧地中引込線の施工法

需要場所のケーブル埋設箇所の表示

需要場所の地中にケーブルを埋設するときは、埋設箇所がわかるように表示を行わなければいけません。ただし、地中引込線の長さが15m以下の場合には表示を省略できます。

①「電圧」を約2mの間隔で表記した標識シートをケーブル直上に連続して施設する。

②ケーブル直上の地表面の必要位置に耐久性のある標識を設置する。

地中線を収める金属製防護装置などの接地

地中引込線の地中への立ち下げや、地上への立ち上げ部分の金属製防護装置には、A種接地工事(接触防護措置を施した場合にはD種接地工事)を施し、管や暗きょなどの地中電線を収める防護装置の金属部分、金属接続箱、ケーブルの金属被覆体は、防食措置を施した部分を除いて、D種接地工事を施します(管路式で施設した場合の金属製の管路は接地不要)。

接地工事

まとめ

①電柱への低圧電線併架50cm以上、弱電流電線共架1.5m以上

②引込線取付口は地上3.5m以上でケーブル以外なら下方に危険表示

③架空引込線は植物などと風などで接触しないように施設

④架空引込線のハンガー支持点間距離は50cm以下

⑤引込み柱下部はと地表上2m以上地表下0.2m以上鋼管で防護する

⑥防護金属管は、A種接地

⑦埋設深さはトラフ1.2m以上管路30cm以上

⑧弱電流との離隔は30cm以上堅牢な隔壁あれば30cm以下OK

今回は高圧引込線の施工方法について学習しました。高圧は第1種電気工事士の試験に必須の項目となりますので、よく理解しときましょう!



 

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