三相誘導電動機の基本特性

同期速度 第1種電気工事士

今回は三相誘導電動機の基本特性について学習していきます。

三相誘導電動機の基本特性

誘導電動機の回転速度と「すべり」

三相誘導電動機は、三相電源の位相の違いを利用して回転磁界をつくり、回転子を回します。回転子の導体面を貫く磁界が移動することで導体面にうず電流が発生し、そのうず電流と磁界との作用で導体を動かす力が発生します。そのため、回転子は必ず磁界の回転(同期速度)より遅れて回らないとうず電流が発生しないことになります。この回転の遅れが「すべり」です。



同期速度

誘導電動機の諸特性

効率出力

三相誘導電動機は、効率と力率が悪いと出力が低下します。

欠相運転

三相誘導電動機の運転中に、三相電源のうちのどれかの電源が途絶えることを欠相と呼びます。欠相が起こると電動機の回転は低下し、負荷電流が増加します。

速度特性とトルク

三相誘導電動機の回転速度と、回転軸の周りに働く力の量である回転力(トルク)の関係を覚えておきましょう。

トルク・・・出力が一定なら、回転速度に反比例する

始動トルク・・・電源電圧の2乗に比例する

誘導電動機の速度特性

インバータ速度制御方式

三相誘導電動機の回転速度は電源周波数に比例します。そこで、交流電源をいったん整流して直流に変え、インバータで交流に戻す際に周波数を可変して電動機の回転速度を制御する方法がインバータ速度制御です。

まとめ

①誘導電動機の回転速度は、電源周波数に比例する

②誘導電動機は「すべり」がないと回転しない

③出力が一定なら、トルクは回転速度に反比例する

④始動トルクは電源電圧の2乗に比例する

今回は三相誘導電動機の基本特性について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますのでよく理解しときましょう!

 

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