ディーゼル発電とガスタービン発電

ディーゼル発電機 第1種電気工事士

今回はディーゼル発電とガスタービン発電について学習していきます。

ディーゼル発電とガスタービン発電

非常用予備発電装置としてのディーゼル発電装置

ディーゼルエンジンで発電機を回すのがディーゼル発電です。施設が容易で、商用電源の予備電源として用いられます。動作は、吸気、圧縮、燃焼、排気の4工程を繰り返すので4サイクルエンジンを呼ばれます。4工程の間に、回転軸を2回転させます。ピストンの往復運動を回転に変えるので、トルクや回転速度に脈が生まれてしまうため、回転を一定にならすフライホイールが必要になります。自然発火させるので、点火プラグが不要です。



ディーゼル発電機

電力需要のピーク時を補うがガスタービン発電

ガスタービンは航空機のジェットエンジンと同じしくみを利用して発電を行うもので、高圧に圧縮した空気に燃料ガスを噴射して燃焼させ、その燃焼ガスタービンを回します。小型で高出力の上に、火力発電所で燃料を燃やして出る燃焼ガスで発電できるため、電力需要のピーク時の予備電源に使われます。

ガスタービン発電

コンバインドサイクル

コンバインド(複合)サイクルは、ガスタービンから出る高温の排ガスで水蒸気を発生させ、併設の蒸気タービンでも発電を行うしくみ。ガスタービンを単体で運転するより効率がよい。

コージェネレーションシステム

コージェネレーションシステム(熱電併給システム)は、ディーゼル発電やガスタービン発電などの総合的な熱効率を向上させるために、発電システムから出る排熱を回収して、給湯や暖房に利用するものです。コー(CO)は、英語で「一緒に、共同の」を意味する接頭語ですから、電力と熱とを一緒に利用するシステムというわけです。

コージェネレーションシステム

まとめ

①4サイクルの動作は、吸気→圧縮→燃焼→排気

②排熱を給湯や冷暖房に利用するコージェネレーション

③ガスタービンの利点は、冷却水不要、据付面積が少ない

④ガスタービンの弱点は、発電効率が悪い、吸排気装置が大規模

今回はディーゼル発電とガスタービン発電について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!

 

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