今回は低圧屋内幹線の設計について学習していきます。
低圧屋内幹線の設計
屋内幹線の太さ(許容電流)
屋内幹線の太さ(許容電流)は、その幹線につながる負荷の定格電流の総合計以上が必要です(ただし、負荷力率や需要率が明らかなら、それを組み入れて設計します)。
また、負荷に電動機があるときは、始動時に大きな電流が流れるため、ほかの機器の負荷総量と比較して幹線の許容電流値が決まります。
需要率
通常、すべての電気機器が同時に使われることは少なく、使用時の最大容量は設置された機器の定格容量の合計より小さくなるのが一般的です。それを需要率と呼びます。
幹線の過電流遮断器の定格電流
過電流遮断器は、過電流から幹線を守る機器です。そのため、幹線に施設する過電流遮断器の定格電流は、その幹線の許容電流より小さいことが原則ですが、負荷に電動機がある場合には、次のどちらか小さい方以下のものを施設します。
①幹線許容電流の2.5倍以下
②(電動機の総定格電流の3倍+電動機以外の総定格電流)以下
幹線に施設する過電流遮断器の省略条件
幹線から分岐した細い幹線の過電流遮断器は、分岐点から原則3m以内に施設しなければいけませんが、以下の条件下では、過電流遮断器の施設を省略できます。
①分岐した幹線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上の場合(分岐した幹線の長さに制限はない)。
②分岐した幹線の長さが8m以下で、その許容電流が、幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上の場合。
③分岐した幹線の長さが3m以下で、負荷側に幹線を接続しない場合(分岐した幹線の許容電流に制限はない)。
まとめ
今回は低圧屋内幹線の設計について学習しました。第1種電気工事士の試験では必須の項目となりますので、よく理解しとくようにしましょう!
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