今回は屋側・屋内高圧電線路の施工方法について学習します。
屋外・屋内高圧電線路の施工
高圧屋側および屋上電線路の施工法(ケーブル工事)
高圧電線を構造物の屋側や屋上に施設する場合は、ケーブルを使用し、展開した場所に施設し、人が触れる恐れがあるときは堅ろうな管もしくはトラフに収めて施設しなければなりません。施工ポイントは次のとおりです。
①展開場所で人が触れる恐れがあるときは、堅ろうな管あるいはトラフに収納する。
②金属部分にはA種接地工事(接触防護措置があればD種接地)
③展開場所で造営材との離隔1.2m以上
④堅ろうな管またはトラフに収める
⑤取扱者以外が開けられないフタをする
高圧屋外配線工事(ケーブル工事、がいし引き工事)
高圧屋内配線は、ケーブル工事が原則ですが、乾燥した展開場所で接触防護措置を施す場合に限りががいし引き工事が認められます。がいし引き工事には、直径2.6mm以上の高圧絶縁電線を用い、受電設備の高圧母線には、裸導体が使用できます。
高圧屋内配線と他の屋内配線(高圧屋内配線、低圧屋内配線、弱電流電線または水管、ガス管)などとの離隔距離については試験でもよく出るので覚えましょう。
・他の屋内配線および水管・ガス管との離隔距離
①15cm以上
・離隔距離がとれない場合の施工法
①他の屋内配線との間に耐火性のある堅ろう隔壁を設ける
②高圧ケーブルを耐火性のある堅ろうな管に収める
③他の配線が高圧ケーブルであれば離隔の必要なし
・屋内がいし引き工事の施工
①がいし引き工事は乾燥した展開場所に限る
②高圧絶縁電線は2.6mm以上の軟銅線
③造営材との離隔5cm以上
④電線相互の離隔8cm以上
⑤接触防護措置を施す
まとめ
①ケーブル支持点間距離は2m以下(接触防護措置有りで垂直支持6m以下)
②人が触れる恐れがある屋側では管あるいはトラフに収容
③他の工作物との距離は15cm以上(耐火性管や隔壁あれば規定なし)
④屋上電路は厚さ1.2mm以上の金属製管またはトラフに収容
今回は屋側・屋内高圧電線路の施工方法について学習しました。高圧は第1種電気工事士の試験に必須の項目になりますのでよく理解しましょう!
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