電動機の運転制御の基本

三相誘導電動機 株式投資

今回は電動機の運転制御の基本について学習します。

電動機の運転制御の基本

三相誘導電動機の始動法

全電圧始動法(じか入れ運転)

三相誘導電動機の始動法には、全電圧始動法(じか入れ運転)やスターデルタ始動法(Yー△始動法)などがあります。



全電圧始動法は、電源電圧を直接加える始動法で、始動時の電流が定格電流の6倍〜10倍と大きくなるので、定格出力が3.7キロワット(kW)以下のかご形誘導電動機に限って使います。

内線規定では、定格出力3.7kWを超える三相誘導電動機は始動装置を使用することになっており、11kW未満の特殊かご形電動機や、契約電力80kW以上の場所で電動機出力がその1/10以下の場合に始動器の省略が認められています。

三相誘導電動機

三相交流電源で回転する電動機

三相誘導電動機

固定子と回転子

電動機のカットモデルで見える回転子と固定子(コイル)。固定子の電磁石が回転磁界を生み出して、回転子を回す。

固定子と回転子

スターデルタ(Yー△)始動法

スターデルタ始動法は、スターデルタ始動器などを使って始動時は固定子巻線をスター結線(Y結線)と呼ばれるつなぎ方をして電流を3分の1に抑え、定格速度に近づいたらデルタ結線(△結線)と呼ぶつなぎ方に切り替える方法です。

3極双投開閉器

三相電源を手動で切り替えるスイッチ。Yー△始導器や可逆スイッチとして使用する。

3極双投開閉器

スターデルタ始動器

三相誘導電動機のスターデルタ始動を手動で行う機器。

スターデルタ始動器

まとめ

①三相誘導電動機は、固定子コイル磁界が回転する

②定格出力が3.7kWを超える三相誘導電動機には始動装置を使用する

③三相誘導電動機の逆転は、電源線の2本の接続を入れ替える

④力率の改善に進相コンデンサ並列に入れる

今回は電動機の運転制御の基本について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく理解しときましょう!

 

↓こちらの商品を購入して一緒に第1種電気工事士の試験に合格しましょう!!