今回は需要率・不等率と負荷率について学習していきます。
需要率・不等率と負荷率
施設内で最大に使用される電力を決める【需要率】
高圧受電設備に施設する変圧器の容量や幹線の許容電流値など、設備容量を設計するとき、需要家の施設に設置された負荷設備の全部が同時に使用されることはまずないので、需要家の施設で最大に使用される電力(最大需要電力という)を求めて、それに見合う容量で設計します。その算出で重要になる要素が需要率です。
需要率は、最大需要電力が設備容量に占める割合です。
不等率
電力設備が電力を供給する需要家の数は、通常は複数になります。その場合、需要家によって最大需要電力の発生時間はずれるので、設備容量の設計をするうえでは、需要家個々の最大需要電力を単純に合計してしまうと無駄が生じてしまいます。そこで、電力を供給する全需要家を統合した最大需要電力を合成最大需要電力として設定し、設備容量を設計する手法をとります。
このとき、合成最大需要電力に対して、個々の需要家の最大需要電力の和が何倍になるかを表すのが不当率です。不当率は1よりも大きくなり(%では表しません)、不当率が大きいほど、各需要家の最大需要電力の発生時間が分散していて、需要家全体の負荷設備使用率が高いといえます。
負荷率
ある期間中の平均需要電力が、その期間内の最大需要電力の何%にあたるのかをあらわす数値が負荷率です。時間のむらなく配電設備を有効に使うほど負荷率は大きくなります。
期間の取り方によって、日負荷率、月負荷率、年負荷率があります。
まとめ
①需要率は、最大需要電力が設備容量に占める割合
②不当率は、合成最大需要電力に対する最大需要電力の和の倍率
③負荷率は、期間中の平均需要電力が同期間の最大需要電力に占める割合
今回は需要率・不等率と負荷率について学習しました。少し難しいですが、何回も復習して理解しましょう。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますのでよく理解しておきましょう!!
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