今回は分散型発電について学習していきます。
分散型発電
太陽光発電方式のしくみと特徴
半導体のPN接合面に太陽光を当てて起電力を得る発電システムが太陽光発電です。発電されるのは直流のため、インバータを組み込んだパワーコンディショナで交流に変えて利用します。また、パワーコンディショナには、使用電力が太陽光発電だけでは不足するときに一般送配電事業者の電力で補い、逆に太陽光発電で余った分を配電網側に供給するための系統連系装置が搭載されています。
燃料電池発電方式のしくみと特徴
水素と酸素を化学反応させて電気と水をつくるのが燃料電池です。電解質にリン酸水溶液を利用するリン酸形燃料電池が普及しています。
以下のような特徴があります。
①高効率
②環境に優しい
③振動や騒音が少ない
④負荷変動に強い
風力発電方式のしくみと特徴
風量発電は、ブレード(羽根)で風を受けて発電機を回す発電システムです。風速や風量によってブレードの角度を変えて出力を調整します。
分散型発電
電気事業者が発電所から一手に電力を供給する集中形エネルギー供給方式に対して、消費地の近くに配置して小規模な発電を行う発電方式を分散形電源と呼びます。太陽光発電や燃料電池発電は分散形電源の代表格です。
まとめ
①太陽光発電と燃料電池は直流発電
②直流電圧を交流に変えるインバータが必要
③燃料電池はマイナス側に水素、プラス側に酸素を供給して電気と水をつくる
④風力発電機は水平軸形が一般的
今回は分散形発電について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!
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