蓄電池と浮動充電方式

鉛蓄電池 第1種電気工事士

今回は蓄電池と浮動充電方式について学習していきます。

蓄電池と浮動充電方式

鉛畜電池とアルカリ蓄電池

停電時に非常灯などを点灯させるために蓄電池を施設します。蓄電池として一般的な鉛蓄電池とアルカリ蓄電池の特徴を覚えましょう。



鉛蓄電池・・・一般的な自動車のバッテリーは、鉛蓄電池6室を直列につないで、直流12Vを発生させる。

鉛蓄電池

アルカリ蓄電池・・・

アルカリ蓄電池

鉛蓄電池とアルカリ蓄電池の特徴比較

項目          鉛蓄電池           アルカリ蓄電池

・電解液        希硫酸            水酸化カリウム水溶液

・陽極/陰極      二酸化鉛          オキシ水酸化ニッケル

・起電力        約2V             約1.2V

・内部抵抗       低い             高い

・電圧変動       小さい            大きい

・自己放電       大きい           小さい

・サルフェーション現象 多い             少ない

・寿命         普通             長い

・対過充電・過放電   弱い             強い

・保守性        開放形は定期的な補水が必要  容易

・その他の特徴     大電流の放電に耐えられる   重負荷特性がよい

・価格         安価             高価

浮動充電方式

蓄電池は直流で充電・放電を行う機器ですから、商用電源や交流発電機などから充電するには交流を直流に変換する整流器が必要になります。このとき蓄電池を整流器と負荷に並列につなぐ充電回路を浮動充電方式と呼び、常時蓄電池の放電分を補いながら、必要に応じて放電して電源の不足分を補います。

無停電電源装置(UPS)

浮動充電方式にインバータを組み合わせると、交流機器用のバックアップ電源として利用できます。停電時に交流電源から蓄電池出力へ切り替える時間差をなくして、コンピュータなどの瞬間的な停電や電圧降下も許されない機器のバックアップ電源として施設するのが無停電電源装置(UPS)です。

無停電電源装置

まとめ

①起電力は、鉛蓄電池約2Vアルカリ蓄電池約1.2V 

電圧変動率は、蓄電池は小さく、アルカリ畜電池は大きい

③鉛蓄電池は、蓄電するほど電解液の比重大きくなる

停電時に瞬時に負荷に電気を供給するUPS

今回は蓄電池と浮動充電方式について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!



 

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