今回は電気計器の種類と用途について学習していきます。
電気計器の種類と用途
電気計器の種類と記号
測定用計器は、動作原理と使用時の置き方によって記号が定められています。高圧受電設備に使われている計器の種類と測定用途を覚えましょう。
永久磁石可動コイル形計器
永久磁石の磁束と、コイルに流れる電流の相互作用で指針を振る直流電流計測用計器。高感度で正確、目盛間隔が一定にできるので読み取りが楽といった特徴をもつ。整流器で交流を直流に変換して可動コイルで読み取るようにしたものが整流形。
可動鉄片形計器
コイルの中に固定鉄片を置き、指針の軸に可動鉄片をつけると、コイルの磁束で鉄片が同じ極性で磁化されて、互いに反発して指針が振れる。指針の振れは電流の実測値を表す。丈夫で安価につくれる特徴があり、目盛は不均等になる。
空心電流力計形計器
負荷電流を流す固定コイル(電流コイル)と、負荷電圧を加える可動コイル(電圧コイル)の相互作用で指針を振る。指針はお互いの電流の2乗に比例して振れるので、結果として電力(負荷の有効電力)が読み取れる。
誘導形計器(電力量計)
アルミ円盤の上下面に電磁石を配置して、電圧コイルと電流コイルでそれぞれを磁化させ、その磁化の位相のずれでアルミ円盤を回転させる。そして円盤の回転速度は永久磁石で電力に比例するよう制御される。
まとめ
①可動コイル形は直流電圧・直流電流を計測
②可動鉄片形は交流電圧・交流電流を計測
③電流力計形は交流・直流の電力を計測
④誘導形は交流電力量を計測
今回は電気計器の種類と用途について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますのでよく理解しておきましょう!
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