今回は単相・三相電力の測定法について学習します。
単相・三相電力の測定法
単相電力の測定法
電力計は、電流力計形計器の構造図でわかるとおり、電圧コイル(可動コイル)と電流コイル(固定コイル)で構成されています。電圧・電流を測定するときに、電圧計は負荷に並列に、電流計は負荷に直列に接続するのと同じで、電力計の接続も、電圧コイルを負荷に並列に、電流コイルを負荷に直列に接続します。
なお、電圧コイルに流れる電流と、電流コイルの電圧降下が測定誤差を生まないように、負荷電流の大小によってコイルの接続法を変えて測定します。
三相電力の測定法
三相電力の測定法には、単相電力計を1個使って1相の電力を測り、それを3倍して求める1電力計法と、単相電力計を2個使って、その合計値で求める2電力計法があります。
2電力計法では、力率が50%より小さくなると指針がマイナスに振れるので、その時は電圧コイルの接続を逆にして、測定値をマイナス値として扱います。
誘導形電力量計と計器定数
需要家が使用して電力量を計測するのが電力量計です。誘導計計器の場合には、アルミ円盤の回転数で計測します。
誘導計電力量計には計器定数が記載されていて、計器定数は1kW・hあたり負荷の平均消費電力は以下で求められます。
P=3600N/KT[kW]
P:計器定数
N:円盤の回転数
T:回転に要した時間
まとめ
①電圧コイルは負荷に並列につなぐ
②電圧コイルは負荷に直列につなぐ
③負荷電流が大きいときは、電圧コイルを負荷側につなぐ
④1電力計法は指示の3倍、2電力計法は2つの指示の和
今回は単相・三相電力の測定法について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますのでよく理解しておきましょう!
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