絶縁耐力試験

摺動形交流電圧調整器 第1種電気工事士

今回は絶縁耐力試験について学習していきます。

絶縁耐力試験

高圧の電路・機械器具の絶縁耐力試験回路

高圧の電路および機械器具の絶縁性能を検査する場合には、最大使用電圧の1.5倍の交流電圧を連続して流して10分間印加して、絶縁破壊を起こさないかを試験する、絶縁耐力試験を実施します。絶縁耐力試験については毎年のように出題されているのでしっかり覚えましょう。



なお、ケーブルの場合は対地静電容量が大きく、交流試験では大きな電源容量が必要になるので、最大使用電圧の3倍(交流試験電圧の2倍)の直流電圧で試験することが認められています。

絶縁耐力試験

絶縁耐力=絶縁性能の理由

絶縁抵抗が無限大の絶縁物でも、高圧を印加すれば絶縁破壊を起こすことがあるため、高絶縁抵抗であることが高耐電圧とはいえないのです。

摺動形交流電圧調整器(スライダック)

測定に必要な電圧を取り出す調整器。入出力端子と電圧調整用のダイヤルがある。

摺動形交流電圧調整器

絶縁耐力試験装置

高圧電路や機器の絶縁耐力を測定する装置。

絶縁耐力試験装置

まとめ

①最大使用電圧の1.5倍の交流電圧連続10分間印加

②電路は、交流試験電圧の2倍(最大使用電圧の3倍)の直流でもよい

③単相変圧器2台を使って高圧の試験電圧をつくる

④低圧側巻線は並列に、高圧側巻線は直列につなぐ

今回は絶縁耐力試験について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!



 

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